夢のお話

人生の大半は、睡眠の時間です。

 

体の疲れを癒す役割と、もう一つ、心の疲れを癒す役割を持っているようです。

 

人は夢を見ます。

 

覚えていないだけで、寝ている時はほとんどの人が見ているそうです。

 

内容は支離滅裂で、時代や、場所や、登場人物もごちゃ混ぜで一貫性がないように思います。

 

 

ジークムント・フロイトという人がいます。

 

心理学という心の研究を、世界で初めて追求した人です。

 

彼の著書に「夢判断」という本があります。

 

新潮文庫からも出ているので、興味のある人は読んでみられるといいと思います。

 

夢を見るのには理由があるそうです。

 

人間には、欲望という本能があります。

 

この本能は、通常、無意識という場所に閉じ込められています。

 

意識が社会に出してもいい欲望だけを検閲して、それ以外は出さないように閉じ込めます。

 

つまり、欲望は猛獣のようなものです。

 

人間は、さまざまな欲望を持っています。

 

その欲望が叶えられない時には不満を感じます。

 

欲求不満というやつです。

 

その状態が続くと精神が崩壊して、病気になります。

 

病気にならない為には、ある程度、欲求を叶えてあげる必要があります。

 

その、不満を叶えてあげる場所が夢だそうです。

 

お腹が空いている時は、ご飯を食べている夢を。

 

トイレに行きたい時は、トイレをしている夢を。

 

恋人がいなくて寂しい時は、恋人と出会う夢を見たりするそうです。

 

願望が夢になるというわけです。

 

怖い夢を見る時も有る!

 

怖い夢は願望なんかでは無いはずだ!

 

そう反論する人もいると思います。

 

お化けや、猛獣に追いかけられている夢の場合は、精神が、不安や、恐怖を感じている場合が多く、それを夢に出してすこしづつ解消しようとしているそうです。

 

追いかけられててもうまく逃げ延びたり、反撃してやっつけたり、捕まりそうになると目が覚めて「よかった、夢で」という感じです。

 

捕まって、引き裂かれるような夢はあまり見ません。

 

たまに、自分のお葬式の夢なんかを見る人がいますが、他人事のように眺めている感じで、結構、平和だったりします。

 

あと、空を飛ぶ夢なんかは不可能を可能に出来たという感動を覚えます。

 

普段、思うようにならない現実の不満を解消しているというわけです。